秀プランテックブログ
今回あったご相談(避難ハッチ①)
今回あったご相談は、避難ハッチについてです。
避難ハッチは7年ほど前にステンレスに改修したのに内蔵はしごが降下しないとのことでした。
早速現地を確認したところ、内蔵はしごはかなり錆びており、その錆が原因で降下装置にも影響が出ていました。
本来避難ハッチの改修というものは、既存本体が鉄製であるために経年で腐食が進み、内蔵はしごまで腐食してしまったものをステンレス製に交換するというものです。
ですから、本体からのもらい錆で内蔵はしごが傷むものが多いので、本体はステンレスでも内蔵はしごは一般的に鉄製のものを使用します。
それでも、通常であれば7年程度ではまずトラブルを起こすことはありません。
しかし今回の場合、建物が海沿いにあったため、海風が避難ハッチの隙間から侵入したことで短時間で内蔵はしごを腐食させてしまったようです。
弊社では、ステンレス製内蔵はしごへの交換をお勧めしました。
鉄は、ステンレスに比べ安いので手軽ですが、環境や設置条件・使用状況などによっては設備の維持状態を大きく変化させます。
そのことをよく考慮して、目先の手軽さだけに捕われずにいろいろな角度から検討することが必要です。
それにより結果として、無駄なコストをなくし安定した安全が得られるのです。