よくある疑問です。
普通に考えれば、メーカーに直接頼むのが一番安いと考えませんか。
だって、中間に販売店が入れば入るほどその企業の利益が上乗せされるのです。
誰もがそう思うはず。
ところが、実はそうとも言えないのです。
なぜかというと、メーカーの販売には直販部門と代理店部門というものがあります。
その名の通り、代理店は製品を代わりに売ってもらう会社です。
その会社は、メーカーより通常の価格より安く卸してもらい、販売した価格との差額が利益になります。
メーカーがこの代理店と共存するためには、代理店より高く販売するようにしなければなりません。
もしこのルールを無視したなら、代理店はメーカーに価格で太刀打ちできるはずがないですから、代理店は販売できなくなります。
つまりこのしくみが、成り立たないことになります。
ところが、この代理店の出す価格が曲者なのです。
この価格は、赤で売ろうが定価で売ろうがその会社の自由。
その中でも、量を販売できる代理店に対しては、メーカーはさらに安く卸します。
だから、売値は会社会社でマチマチです。
そんな代理店と、同じ案件で相見積りになったら・・・・と考えれば、安く出せるはずもありませんよね。
さらにもう1つ、アフターサービスもメーカーなら安心というのも一概には言えないのです。
メーカーとは、物を作るのが得意なのであって、それ以外の事は不得意というケースが多い。
だから、総合的に工事なども請け負う代理店の存在が不可欠になってくるのです。
メーカーに頼んでも、フォローは代理店というのはそんな理由からです。
これは消防設業界においても同じなので、見積りなどを依頼する際はいろんな人の意見を聞き、いろいろな角度から検討してみてください。
それが失敗をしない秘訣です。