荏原中延駅周辺は、現在でも築40年以上の古い建物が軒を連ねる昔ながらの商店街です。一階のお店で働いて二階で生活するといった構造の建物が多く並んでいます。人の流れもそこそこあり、のんびりしています。
これは良く言えば雰囲気があるのですが、言い方を変えると元気のない商店街になってしまう要因であると言えます。
店舗そのものが賃貸でない、つまり家賃が発生しないため緊張感がなくなり販売意欲が薄れてしまいます。
つまり売れなくてもいいお店がそこに生まれてしまうのです。
生活面から言えば、それで十分生活できてしまうのですから問題ないといえるのでしょう。しかしこれは、商店街としては致命的です。
商売の原点は、販売してなんぼです。販売する努力なくして商店街の活性化などありえません。
また、厳しいようですが時代遅れの店が軒を連ねていては、外部から人を呼び込んだり若い人たちを招くことなど到底無理な話しです。
事実、以前大手ファストフードがオープンしましたが、若い人が集まらない街では維持することは難しく、いつの間にかなくなってしまいました。
このような街が活気を取り戻すには、時代にそぐわないお店は閉めて貸店舗として貸し出し、若い世代に時代に合ったお店を次々にオープンしてもらうことです。
そのためには、新しい力が必要です。
私自身商店街の一部で生活をする身として、何ができるのかを考えました。
そして、いろいろな世代が集まることを可能にするレンタルスペースだという結論に達しました。
今この街は、生まれ変わることを必要としています。
皆さんのアイデアで自由に使っていただき、もっともっと人の集う街に変えてください。